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| 日本人は桜が大好きです。その証拠に花見といえば、チューリップやひまわりを連想しません。桜を見ることを花見といいます。日本人は花と言えば桜をイメージするのです。 その桜の名所として吉野は古来より全国に知れ渡っています。吉野の桜の由来は、修験道の開祖役行者(えんのぎょうじゃ)が、修行によって日本独自の仏である金剛蔵王権現を祈りだした時、その姿をヤマザクラの木で刻みお祀りしたことに始まると云われています。以来、花見のためにではなく、蔵王権現や役行者に対する信仰の証として、信者たちによって献木として植え続けられ、現在の花の吉野ができたと云われています。 |
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みよしのの山辺に咲けるさくら花雪かとのみぞあやまたれける 紀友則
こえぬ間は吉野の山のさくら花ひとづてにのみ聞きわたるかな 紀貫之 |
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吉野は、平安時代に編まれた古今和歌集に既に桜の名所として詠われています。その後、西行法師が、また松尾芭蕉が、などなど多くの文人墨客が吉野の花をこよなく愛し、山深い吉野に杖を引いています。
現在、全国各地のほとんどの桜の名所には、ソメイヨシノといわれる桜が植えられています。江戸は染井町の植木屋さんが作り出したこの品種は、染井町で産まれた吉野の桜のように美しい桜という意味で名付けられたようですが、現実の吉野にはほんの少ししかありません。吉野には3万本の桜があるといわれていますが、その由来通り、いまでもその殆どはシロヤマザクラです。大正年間に吉野の史跡と桜を保護するために設立された財団法人吉野山保勝会が、約50haにも及ぶ桜樹林を管理しています。よく管理された急峻な山あいを桜花が埋め尽くす見事さは筆舌に尽くせません。吉野は歴史の深さと見事さにおいて、日本一のさくらの名所といっても過言ではないでしょう。
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